第一生命ライフパートナー投資法人

ESGローン

フレームワークの策定

本投資法人は、メインスポンサーである第一生命ホールディングスの企業理念「一生涯のパートナー」を体現する投資運用として、ヘルスケア施設や保育所、メディカル施設等人々が日常生活で利用しQOL向上(※1)に資する不動産(QOL向上アセット)を投資対象としています。
また、資産の運用を委託する第一生命リアルティアセットマネジメント株式会社がサステナビリティへの取組の基本方針として掲げる「サステナビリティ方針」(※2)および「気候変動対応方針」(※2)を踏まえ、本投資法人においても取組を推進しています。
その一環として、アセットサイドのみならず資金調達においてもESGに配慮した取組を推進すべく、2022年1月にソーシャルローン・フレームワーク、2023年1月にグリーンローン・フレームワークをそれぞれ策定し、ソーシャル・ローンおよびグリーン・ローンの調達を進めて参ります。

  • 「QOL向上」とは、その人の望む人生や、こう生きたいという生き方を実現すること、またはよりその人らしい生活を送ることを意味します。
  • 「サステナビリティ方針」は「方針・推進体制」、「気候変動対応方針」は「気候変動への対応」の各ページをご覧ください。

ソーシャルローン・フレームワーク

1. 資金使途

ソーシャルローンで調達した資金は、以下の適格クライテリアを満たす物件の取得資金、もしくは同資金のリファイナンスに充当

適格クライテリア

  1. ヘルスケア施設等: 高齢者に質の高い介護その他福祉サービスを提供する施設および住宅
  2. 保育所: 保育施設がテナントとして入居し、子供への質の高い保育の提供および女性の就労機会の確保・拡大に資する施設
  3. 学校: 学校(幼稚園含む)がテナントとして入居し、質の高い教育機会を提供する施設
  4. メディカル施設(医療モール、病院、診療所): 医療施設がテナントとして入居し、地域の人々が質の高い適切な医療を受けられ、健康な生活に資する施設

(いずれも上記各施設の底地を含む。)

2. プロジェクトの選定基準とプロセス

調達資金の使途となるプロジェクトは、運用ガイドラインおよびデューデリジェンスマニュアルに定められたデューデリジェンス基準等に合致することを前提に、本フレームワークへの適合を資産運用会社の企画部にて評価のうえ選定し、投資委員会により決定

3. 資金管理方法

  1. 調達した資金は全額投資法人の口座に入金され、即時に個別プロジェクトに充当
  2. 未充当の資金がある場合には、未充当資金の全額を充当または返済するまでの間、預金等にて管理

4. レポーティング

本投資法人のHP上にて、資金の充当状況および以下の社会改善効果(インパクトレポート)として、アウトプット指標、アウトカム指標を年1回開示予定

ソーシャルローン一覧

借入日 返済期日 借入額
(百万円)
返済方法 参加金融機関
2022/2/3 2028/8/3 1,060 期限時一括 みずほ銀行をアレンジャーとする協調融資団
2022/2/3 2027/8/3 3,180 期限時一括 みずほ銀行をアレンジャーとする協調融資団
2024/2/5 2029/2/3 1,000 期限時一括 みずほ銀行をアレンジャーとする協調融資団
2024/3/1 2025/3/1 4,150 期限時一括 みずほ銀行
合計 9,390

充当状況

借入日 調達額
(百万円)
資金使途 充当日 充当額
(百万円)
充当率
2022年2月3日 4,240 サービス付き高齢者向け住宅
(グレイプスフェリシティ戸塚およびSOMPOケア ラヴィーレレジデンス戸塚)取得費用
2022年2月3日 4,240 100%
2024年2月5日 1,000 介護付き有料老人ホーム
(SOMPOケア ラヴィーレ八千代)取得費用
2024年2月5日 1,000 100%
2024年3月1日 4,150 サービス付き高齢者向け住宅
(グレイプス浅草)取得費用
2024年3月1日 4,150 100%

アウトプット指標

  1. 取得したヘルスケア施設等の概要(居室数・定員数・稼働率等)
    施設名 区分 所在地 居室数 定員数 入居率
    グレイプスフェリシティ戸塚 サービス付き高齢者向け住宅 神奈川県横浜市 97 133人 95.9%
    SOMPOケア ラヴィーレレジデンス戸塚 サービス付き高齢者向け住宅 神奈川県横浜市 74 100人 94.6%
    SOMPOケア ラヴィーレ八千代 介護付き有料老人ホーム 千葉県八千代市 70 70人 85.7%
    グレイプス浅草 サービス付き高齢者向け住宅 東京都台東区 98 196人 99.0%
    2024年1月末時点。入居率は居室数に対する入居室数。
    なお、SOMPOケア ラヴィーレ八千代とグレイプス浅草の入居率は本投資法人取得前の数値を記載。
  1. 取得した保育所の概要(定員数・在籍者数(入手可能であれば))
  2. 取得した学校・メディカル施設の概要(別途設定予定)

アウトカム指標

  1. ヘルスケア施設等:ヘルスケア施設等を保有する都道府県における有料老人ホームおよびサービス付き高齢者向け住宅の施設数・定員数
    施設数 定員数(人)
    有料老人ホーム サービス付き
    高齢者向け住宅
    有料老人ホーム サービス付き
    高齢者向け住宅
    都道府県 東京 神奈川 千葉 東京 神奈川 千葉 東京 神奈川 千葉 東京 神奈川 千葉
    2022年 1,015 1,119 810 366 223 92 61,469 61,542 37,797 15,123 9,057 3,865
    2021年 962 1,087 771 365 224 87 58,663 59,770 35,179 15,055 9,067 3,666
    2020年 927 1,037 736 346 218 84 56,197 57,206 33,424 14,117 8,860 3,621
    2019年 876 986 704 328 212 78 52,072 55,246 32,284 13,081 8,489 3,266
    2018年 835 937 683 313 213 72 50,535 52,910 31,531 12,169 8,123 2,986
    出所)厚生労働省「社会福祉施設等調査」
  1. 保育所: 保育所を保有する区または市における待機児童数
  2. 学校・メディカル施設:別途設定予定

(アウトプット指標およびアウトカム指標は、いずれも各カテゴリーにおいて、保有施設を資金使途とするソーシャルローンの借入残高がある場合に開示。)

インパクト(定性目標)

  1. ヘルスケア施設等: 少子高齢化社会における高齢者施設・住宅の充実と介護離職者の減少への貢献
  2. 保育所: 保育所入所待機児童の減少と女性の就労機会拡大への貢献
  3. 学校: 地域の人々が質の高い教育を受けることへの貢献
  4. メディカル施設: 地域の人々が質の高い適切な医療を受けられ、健康な生活を送ることへの貢献

なお、本フレームワークは、JCRによる第三者評価である「JCRソーシャルローン・フレームワーク評価」(※3)の最上位評価「Social 1(F)」を取得しています。

  • 「JCRソーシャルローン・フレームワーク評価」とは、ローン市場協会等が定めるソーシャルローン原則に基づいた借入人のソーシャルローン借入指針に対するJCRによる第三者評価をいいます。当該評価において借入人のソーシャルローン借入方針に記載のプロジェクト分類がソーシャルプロジェクトに該当するかの評価である「ソーシャル性評価」及び借入人の管理・運営体制及び透明性について評価する「管理・運営・透明性評価」を行い、これらの評価の総合評価として「JCRソーシャルローン・フレームワーク評価」が決定されます。なお「JCRソーシャルローン・フレームワーク評価」は、個別の借入に関する評価と区別するため、評価記号の末尾に(F)を付けて表示されます。

グリーンローン・フレームワーク

1. 資金使途

グリーンローンで調達した資金は、以下の適格クライテリアを満たす物件の取得資金もしくは取得資金のリファイナンスに充当

適格クライテリア

下記①-④の第三者認証機関の認証のいずれかを取得済もしくは今後取得予定の物件

  1. DBJ Green Building認証における5つ星~3つ星
  2. CASBEE認証におけるSランク~B+ランク
  3. BELS認証における5つ星~3つ星
  4. LEED 認証におけるSilver、Gold、Platinum

2. プロジェクトの選定基準とプロセス

調達資金の使途となるプロジェクトは、運用ガイドラインおよびデューデリジェンスマニュアルに定められたデューデリジェンス基準等に合致することを前提に、本フレームワークへの適合を資産運用会社の企画部にて評価のうえ選定し、投資委員会により決定

3. 資金管理方法

  • 調達した資金は全額投資法人の口座に入金され、即時に個別プロジェクトに充当
  • 全額充当後も、対象の借入金の返済までに、資金使途となっていた資産が売却又は適格クライテリアに合致しなくなった等の理由により資金使途の対象から外れる場合、一時的に発生する未充当資金はポートフォリオ管理(※4)にて管理
  • 決算期毎にグリーンローン残高の合計額が、グリーン適格負債上限額(適格クライテリアを満たす物件の取得価格の合計額×総資産LTV)を超えないことを確認します。

4. レポーティング

本投資法人のHP上にて、資金の充当状況および環境改善効果(インパクトレポート)として以下の指標等を年1回開示予定

グリーンローン一覧

借入日 返済期限 借入額
(百万円)
返済方法 参加金融機関
2023/2/3 2026/2/3 2,950 期限時一括 みずほ銀行をアレンジャーとする協調融資団
2023/3/2 2026/3/2 5,900 期限時一括 みずほ銀行をアレンジャーとする協調融資団

充当状況

借入日 調達額
(百万円)
資金使途 充当日 充当額
(百万円)
充当率
2023/2/3 2,950 フレンシア蒲田(BELS 5つ星)取得費用 2023/2/3 2,950 100%
2023/3/2 5,900 2023年3月2日に弁済期限が到来する
長期借入金5,900百万円(※5)の弁済資金
2023/3/2 5,900 100%
  • 当該借入金調達時に本投資法人が取得した物件のうち、クレジデンス東銀座(1,290百万円)、クレジデンス日本橋浜町(1,260百万円)、リュゼ学芸大学(2,190百万円)、リュゼ田端不動坂(1,260百万円)において、DBJ Green Building 認証における3つ星を取得しており、当該4物件(取得価格6,000百万円)を対象に5,900百万円の全額をグリーンローンとして調達しています。

環境改善効果

取得した環境認証の種類とランク 「外部評価・認証の取得」参照
エネルギー消費量 「環境への取組」参照
温室効果ガス(CO2)排出量
水使用量
使用電力の再生可能エネルギー化

なお、本フレームワークは、JCRによる第三者評価である「JCRグリーンローン・フレームワーク評価」(※6)の最上位評価「Green 1(F)」を取得しています。

  • 「JCRグリーンローン・フレームワーク評価」とは、ローン市場協会等が定めるグリーンローン原則に基づいた借入人のグリーンローン借入指針に対するJCRによる第三者評価をいいます。当該評価において借入人のグリーンローン借入方針に記載のプロジェクト分類がグリーンプロジェクトに該当するかの評価である「グリーン性評価」及び借入人の管理・運営体制及び透明性について評価する「管理・運営・透明性評価」を行い、これらの評価の総合評価として「JCRグリーンローン・フレームワーク評価」が決定されます。なお「JCRグリーンローン・フレームワーク評価」は、個別の借入に関する評価と区別するため、評価記号の末尾に(F)を付けて表示されます。

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